飾り物展

桜の皮を巻いた棒細工の印籠と、腰に下げる根付で、祭のときにかぶる冠に見立ててある。

（テーマ「祭礼」、道具：印籠、根付）

祭の名物屋台「布袋台」から突き出した台の上で、唐子人形が布袋の肩に乗ったり、飛び跳ねたりする。その布袋を、茶巾の上においた水差しで表している。台は水差しの箱

（道具：水差し及びその箱、茶巾）

高山の神輿は８０人びきという大きなもので、町内の辻々には入れない。そこで神様を別の小さい乗り物に移して町内をずっと廻る。これが鳳輦である。

（道具：茶釜、茶巾、茶杓）

漆を濾すときに使う絞り器と桶で、太鼓を表している。ばちに見えるのは、絞ったあとの和和紙である。

（道具：絞り器、桶、和紙）

唐獅子模様の風呂敷の上に大小二つの柳樽を置き、祭にはつきものの獅子舞と見せた。樽の大小で雌雄を表現しているところも、芸の細かいところである。※柳樽とは、角樽の高山流の呼び方

（道具：風呂敷、柳樽）

秋祭りの八幡神社にて、本殿を造営したのにつづいて翌年に立派な透し塀が出来た。その様子を織り機の杼で門を、糸を押える筬で塀を、糸枠で神殿を表している。

（道具：杼、筬、糸枠）

茶道具の茶杓を３本寄せ掛けた上に棗を置き、中に茶筅を入れて、祭のときに燃やすかがり火を表した。

（道具：茶杓、棗、茶筅）

男帯を折り曲げて階段を表したのは、洒落た趣向と評判だった。立てた白扇は八幡神社の幟で、盃をご神体の鏡に見立ててある。

（道具：帯、白扇、盃）

篳篥（ヒチリキ）と見台と和とじの譜面で、祭の屋台を表した。屋根となった譜面は、天井から釣り糸で吊ってある。

（道具：篳篥、見台、譜面）

お祝いの席に出す飾り海老である。胴は、春慶塗のオシボリ入れ、ヒゲは箸で、箸置きが目になっている。

（市政２０周年記念、道具：オシボリ入れ、箸、箸置き）

角帯を巻いて３本並べ、切り株の年輪を表した。下に敷いたのは畳紙で、土の感じを出している。

（市政３０周年記念、道具：角帯、畳紙）

当時のテーマは躍進高山だった。大工道具の溝鉋で電車、曲尺で架線を支えるビームを表している。

（市政４０周年記念、道具：溝鉋、曲尺）

天皇の即位を祝って、提灯行列が行なわれた。その提灯を、春慶塗の椀と、寄せ掛けた箸で表している。

（御大典記念、道具：椀、箸）

ゴール寸前の激闘である。琴柱はランナー。高山もバレーボールの会場となり、飾り物をして歓迎した。

（昭和40年 岐阜国体記念、道具：琴）

木のどっしりとした裁縫台に、白絣の反物を広げて、憲法の一巻を見せた。

（道具：裁縫台、反物）

天位　「見ザル」　北山長寿会

地位　「直訴」　古橋　節次

人位　「上」　八幡町町内会

天位　「駕籠訴」　鳩峯車組

地位　「代官・大原彦四郎」　川原 郁男

人位　「代官さま」　大新町3丁目飾り物保存会

天位　「篭鶏」　古橋 節次

地位　「スペースシャトル」　八幡町町内会

人位　「天の岩戸」　八幡町町内会

天位　「祝（楽興の時）」　鳩峯車組

地位　「祝膳」　古橋 節次

人位　「パレード」　八幡町飾り物同好会

天位　「犬橇」　大洞 時三

地位　「瀬戸の波」　谷口 いわお

人位　「冬の海」　倉坪 安成

天位　「青によし」　柏 繁

地位　「作曲」　松下 正男

人位　「鹿威」　小林 利朗

天位　「植林」　山下 茂夫

地位　「苗代」　新田 幸雄

人位　「こまねずみ」　野田 一成

天位　「新庁舎」　小林 利朗

地位　「市長執務」　玉腰 善十郎

人位　「高山市新役所」　倉坪 安成

天位　「獅子」　坂上 茂夫

人位　「行列」　小林 忠政

天位　「善光寺参り」　柏 繁

地位　「撮影」　花川町長寿会

人位　「牛に引かれて」　垣内 實

天位　「虎」　小林 利朗

地位　「高速道路」　古民芸いなか

人位　「安房トンネル開通」　小林 忠政

平成１１年　◆お題　卯／青　◆

天位　「因幡の兎」　下出 森夫

平成１３年　◆お題　巳／草　◆

天位　「玄武」　中田 招男

平成１５年　◆お題　未／町（街）◆

天位　「高山市」　小林 利朗

平成１７年　◆お題　酉／歩み　◆

天位　「白鳥」　坂上 雅浩

地位　「安産」　粟瀬 新一（一之宮町）

道具：菰編み用の振子（デッチ）

◆発想の似通った作品が多く見かけられた中で、ユニークな発想で犬の特徴がよく表現されている作品です。

人位　「犬ぞり」 古滝 雅之（八幡町）

道具：おしぼり置き、箸置き、箸

◆飾り方がおもしろく、良い作品です。そりの躍動感が感じられる工夫があるともっと良かったように思います。

(社)高山市文化協会賞　「犬垣」　倉坪 安成（上一之町）

道具：ソロバン

佳作　「犬ぞり」　わら細工大学校（漆垣内町）

道具:わら細工の道具

佳作　「狛犬」　八幡町町内会（八幡町）

道具:酒器

佳作　「交差点の盲導犬」　黒田 隆一（西一之色町）

道具:墨壺、差金

「犬も歩けば棒に当たる」

道具:手燭、和ろうそく

高山市市長賞
「鶴亀」　星文　達守

道具:左官道具（コテ板、コテ2ヶ）

高山市教育長賞
「鶴亀」　長瀬　清栄

道具:香合の箱と香合

(社)商工会議所会頭賞
「鶴亀」　大新町２丁目飾物同好会

道具:水滴、筆立、筆

高山飾物同好会賞
「提灯行列」　倉坪　安成

道具:携帯用皮袋入り棒秤　２ヶ

「屋台曳揃え」

道具:筥迫

道具：お盆、おしぼり受け

見立て：お盆を月に、おしぼり受を雁に見立て、広重の名作「月に雁」を表現しました。「月に雁」は昭和24年記念切手に採用されました。

◆いかにも飾り物らしい生き生きとした飾り物です。惜しむらくは、もう少しスペースがあれば見ごたえのある作品に出来たと思います。

道具：金杯・盆

見立て：湖水に映る月

◆単純明快にすっきりとした飾り付けでした。

道具:屏風押、扁額受

見立て：額受に屏風押を乗せ「シシおどし」を表現。

◆着想の面白さがよかった。

道具:琴柱、琴爪

見立て：琴柱(象牙)をらくだに、琴爪を王子、王女に見立て、砂漠を行く様子を表現する。

道具:ハカリ、分銅

見立て：分銅を猪に見立て、突進を表現。

道具:五徳、茶釜

見立て：初めて月に着陸した人工衛星を表現(アポロ11号　1969年7月)

「清麻呂公を守った猪」

道具:箸置、お茶入れ

「猪垣と瓜坊」

道具:春慶宗寛盆、おしぼり入れ、箸置

道具：指物師の大工道具、鉋

見立て：倶利加羅峠の戦いの際に牛の角に松明をくくりつけて敵中に放った古事の因み鉋を火牛に見立てた。

◆アイディアが良い、飾り方もよく出来ている。

道具：茶道具の棗

見立て：なつめを俵に見立て袋の紐で縁起もののネズミを表現した。

◆飾り物の発想としては平凡であり、可も無く不可もなし。

道具：針箱、くけ鋏

見立て：針箱を短檠に、くけ鋏をねずみの油入に見立てた

◆発想が難しく、理解できる人が少ないかも。

道具：箱入りの風鎮

見立て：風鎮をねずみに

道具：盃、盃台入の箱

見立て：鼠獲に見立てる

道具：杯台、朱の杯

道具：大賜、杯

見立て：大賜を太陽に見立て、小杯を採火の道具とする。

「五山送火」

道具：羽織、羽織紐

道具：抹茶入れ、袱紗、茶杓

見立て：抹茶入れをを牛に、袱紗をを闘牛士に、茶杓を剣に見立て闘牛を表現

◆道具の選択と見立てが良い、あまり造りすぎていない。

道具:黒墨、墨差、鉤

見立て：墨壺を牛、墨差を布、鉤をお婆さん

◆道具の配置が良い。

道具：秤の分銅

見立て：大小の分銅を牛と鶏に見立て、故事の「鶏口となるとも牛後となるなかれ」を表現

道具：羊蹄硯、墨

道具：鉄灯明皿

見立て：灯明皿を鴨の親子に見立て、ひなの巣立ちを表現

◆道具の選択と配置が良い。

道具：墨壺、木材

見立て：墨壺を獅子に、木材を断崖に見立て、故事の断崖から落とされた子獅子は自力で這い上がり生きのびる。その生き様を表現

◆苦労作、アイディアが良い。

道具:帛紗、茶筅

見立て：帛紗を大地に茶筅を草花の芽に見立て、「芽生え」を表現

道具：奉書巻紙、墨、竹取翁物語解冊子

道具：黒卓、軸盆、軸

見立て：軸を虎の巻に見立てた

◆道具立てが良かった。

道具：墨、筆、墨床

見立て：墨と墨床を使って虎に、筆を槍に見立て加藤清正の虎退治を表現

◆書道道具をうまく使ってトラ退治の雰囲気が良く出ていた。

道具：墨壺

見立て：墨壺で表現

道具：機織器具

見立て：機織器具を新幹線ひかり号とレールに見立てた

◆機織器具を使って新幹線のスピード感が良く出ていた。

道具：硯、墨

見立て：天の岩屋戸の前で日の女神天照を誘い出そうとふせた桶の上に立ってアマノウズメが神楽を舞う場面を硯と墨で見立て、「天の岩屋」の神話の一場面を表現

◆硯と墨を使って天の岩屋戸の前で踊るアマノウズメの姿が良く出ていた。

道具：秤の分銅

見立て：夫婦岩と日の出

道具：丸碩、墨

見立て：丸碩と墨を使って日時計に見立てる

道具：徳利の袴、箸置き

◆単純な飾り方で「うさぎ」の状態がよく表現されていた

道具：墨、水杓、文鎮

◆良い道具を使用してあり、象徴的な飾り方が良かった

道具：セーラー服のネクタイ

道具：御神酒徳利、角盆

道具：春慶の丸盆、銘々皿

◆葵の紋になりがちなところを「三つ葉柏」としたところが良かった。しかし難をいえば、菓子器が葉そのものであった

道具：扇子立て、白扇

◆発想は平凡ですが、余分な手を加えてなくて良かった

道具：ふるい、レンガゴテ

道具：ネクタイ、ネクタイピン

特別展示「辰(竜)の爪」 高山飾物同好会

道具：華籠、火焔、玉

地位「龍神台」八幡鳳凰台組飾物同人（大新町2）

道具：火箸(箱入り)、茶入れ

火箸をからくりの樋に、茶入れを龍神と唐子に見立てた

講評：茶道具の茶入れの仕覆のイメージが、実際の龍神台のカラクリ屋台のイメージとうまく合致した。

佳作「独眼竜」八幡町長寿会会長（八幡町）

道具：角の根付、ずた袋

独眼流政宗をイメージ

佳作「ブータン」荒木隆（八幡町）

道具：織物、帯締め

織物でブータンの民族衣装の色柄等をイメージし、国のシンボルマークである辰を紅白の帯締めを使ってシンプルに表現

特別展示「鮎釣(漁)解禁」高山飾物同好会

道具：春慶塗食器

地位「岬」山下和夫（八幡町）

道具：大工道具一式

岸に舟

講評：手斧の柄の曲りが岬を表現し、船に見立てた鉋が生きていた。

高山飾物同好会賞「護岸」長瀬武司（森下町1）

道具：琴柱

琴柱をテトラポットに見立て護岸を表現

佳作「福島原発」小林利郎（八幡町）

道具：糸巻、機織道具

糸巻を原発、おさを岸、機織り道具を波に見立て、福島原発を表現

特別展示「相撲」高山飾物同好会

道具：春慶箸置き、お盆

特別展示「カヌー」高山飾物同好会

道具：箸箱、フォーク

天位「女子陸上」白川文太郎（八幡町）

道具：帯と羽織紐

帯をトラックに羽織紐を選手に陸上競技を表す

講評：縞帯と羽織の紐をうまく使い、女子陸上らしい優しさと力強さを感じさせた。

人位「ハンマー投げ」八幡鳳凰台組飾り物同人（大新町2）

道具：扇子、印籠

日の丸扇子をサークル、印籠を選手、根付をハンマーに見立て

講評：印籠と共の根付をハンマーに見立て、そつなくまとめている。

佳作「アーチェリー」打保三千雄（上岡本町3）

道具：丸型の硯と小筆、丸型の墨

硯と小筆を合せ弓矢、墨を的に見立てアーチェリーを表現

佳作「棒高跳び」小鳥政人（大新町2）

道具：筆掛け、筆、墨

筆掛けをバー、筆をポール、墨を人に見立て

「自転車～ウイニングラン～」佐藤綾太・矢島七聖

道具：コンパス・分度器・消しゴム・のり

コンパスを人、分度器をタイヤに見立て、自転車を表現

「野球」廣瀬知代・三木七優可

道具：ハンガー、洗濯バサミ

ハンガーを球場、洗濯ばさみを人に見立て、試合を表現

「カヌー」高原寛・中川涼太

道具：シャープペンシルの芯とケース

シャープペンシルの芯をオール、ケースを船体に見立て

「祝　ぎふ清流国体」坂上加麗堂

「あん馬」八幡町飾り物同好会

道具：春慶重箱、おしぼり置

「ボート」豊明台組飾り物同好会

道具：掛け軸