芭蕉忌句会 平成25年度

 平成25年度は11月16日に開催し、一般70名、高校生150名の応募が有りました。以下は、受賞者の一覧です。

<兼題「紅葉」>

選者

特選

高木 みつ江 集落に寺一軒や野紺菊
中嶋 文子 坊守の葬の煮炊き残る蟲
山腰 みかよ 野紺菊古き卒塔婆を横たへる

選者

佳作

山本 史子 虫すだく遠嶺は雨を移しけり
澤木 正子 語り部は吾助と佳助菊の酒
楢谷 孝子 遠き日の京に遊びし菊の酒

互選

一席

長瀬 理々子 玉砂利を踏む音軽し菊日和

互選

二席

黒木 由美 菊の香も人もあふれて道の駅

互選

三席

黒川 みつ恵 ふるさとは父母ありてこそちちろ鳴く

<当季雑詠句>

選者

特選

谷口 ふさ子 はるか来て飛び付かれたる草虱
宮本 久美子 休閑地隠して秋の麒麟草
山本 史子 赤まんま群るる竈の火を落とす

選者

佳作

柴田 恭子 遅すぎる学問はなし生身魂
黒川 みつ恵 生かされて何をせむとや銀河濃し
小林 光代 喜寿の夫秋耕の鍬買ひ戻る

互選

一席

小林 高子 新しき山門の朱や秋澄めり
下垣内 町子 乳足りてねむる赤子や秋高し
溝端 文子 乾きもの秋日もろ共一抱へ
[飛騨神岡高等学校]
特選 (該当なし)
入選 齋藤 慶樹 新涼や盲導犬の息しづか
橋本 勇雅 奥飛騨や虫とり網で星をとる
尾上 緋奈子 一粒の涙にレモン一搾り
洞垣 樹生 テスト前参考書たち鵙の贄
[高山西高等学校]
特選 (該当なし)
入選 杉崎 亮輔 かみかざり君の頭にアキアカネ
白川 実咲 赤とんぼ夕日に向かってさようなら
中野 航輔 無意識に何か食べてる秋の時期