過去の代表的な飾り物
過去の代表的な飾り物をご紹介いたします。
●かんむり
桜の皮を巻いた棒細工の印籠と、腰に下げる根付で、祭のときにかぶる冠に見立ててある。
(テーマ「祭礼」、道具:印籠、根付)
●布袋
祭の名物屋台「布袋台」から突き出した台の上で、唐子人形が布袋の肩に乗ったり、飛び跳ねたりする。その布袋を、茶巾の上においた水差しで表している。台は水差しの箱
(道具:水差し及びその箱、茶巾)
●鳳輦(ほうれん)
高山の神輿は80人びきという大きなもので、町内の辻々には入れない。そこで神様を別の小さい乗り物に移して町内をずっと廻る。これが鳳輦である。
(道具:茶釜、茶巾、茶杓)
●太鼓
漆を濾すときに使う絞り器と桶で、太鼓を表している。ばちに見えるのは、絞ったあとの和和紙である。
(道具:絞り器、桶、和紙)
●獅子
唐獅子模様の風呂敷の上に大小二つの柳樽を置き、祭にはつきものの獅子舞と見せた。
樽の大小で雌雄を表現しているところも、芸の細かいところである。
※柳樽とは、角樽の高山流の呼び方
(道具:風呂敷、柳樽)
●透し塀
秋祭りの八幡神社にて、本殿を造営したのにつづいて翌年に立派な透し塀が出来た。その様子を織り機の杼で門を、糸を押える筬で塀を、糸枠で神殿を表している。
(道具:杼、筬、糸枠)
●かがり火
茶道具の茶杓を3本寄せ掛けた上に棗を置き、中に茶筅を入れて、祭のときに燃やすかがり火を表した。
(道具:茶杓、棗、茶筅)
●神社参道
男帯を折り曲げて階段を表したのは、洒落た趣向と評判だった。立てた白扇は八幡神社の幟で、盃をご神体の鏡に見立ててある。
(道具:帯、白扇、盃)
●屋台
篳篥(ヒチリキ)と見台と和とじの譜面で、祭の屋台を表した。屋根となった譜面は、天井から釣り糸で吊ってある。
(道具:篳篥、見台、譜面)
●ご祝儀
お祝いの席に出す飾り海老である。胴は、春慶塗のオシボリ入れ、ヒゲは箸で、箸置きが目になっている。
(市政20周年記念、道具:オシボリ入れ、箸、箸置き)
●年輪
角帯を巻いて3本並べ、切り株の年輪を表した。下に敷いたのは畳紙で、土の感じを出している。
(市政30周年記念、道具:角帯、畳紙)
●高山線電化促進
当時のテーマは躍進高山だった。大工道具の溝鉋で電車、曲尺で架線を支えるビームを表している。
(市政40周年記念、道具:溝鉋、曲尺)
●奉祝
天皇の即位を祝って、提灯行列が行なわれた。その提灯を、春慶塗の椀と、寄せ掛けた箸で表している。
(御大典記念、道具:椀、箸)
●百メートル競走
ゴール寸前の激闘である。琴柱はランナー。高山もバレーボールの会場となり、飾り物をして歓迎した。
(昭和40年 岐阜国体記念、道具:琴)
●新憲法発布記念
木のどっしりとした裁縫台に、白絣の反物を広げて、憲法の一巻を見せた。
(道具:裁縫台、反物)