平成30年 飾り物展

[目次] 展示概要 テーマ「戌」 テーマ「語」 ヤングチャレンジ

展示概要

◆会場 高山市民文化会館 3階講堂
◆展示期間  平成30年1月12日(金)~14日(日)
◆お題 平成30年の干支「戌」、歌会始のお題「語」
◆点数 一般58点(うち6点は飾物同好会の参考出展)、ヤングチャレンジ46点

<講評>

 今年の新春飾り物展は、「戌」「語」の双方でテーマが集中し、戌では「西郷どん」「犬ぞり」「狛犬」、語では「語り部」に偏り、新鮮さ、発見の喜びを感ずる作品に乏しかった。
 従って作品の評価は、道具の飾り方の競合に終わった感が深く、中で干支の部天位「南総里見八犬伝」は、道具の均衡、テーマの斬新さの点で一頭他を抜く感があった。
 語の部天位「輪になって語ろう」は「輪になって踊ろう」の亜流の感がまぬがれず、飾り物自体に全く新しい表題を付けることの可否が問われる。
 その点、干支の部人位「探知犬」は、発想も飾りも新鮮で、この様な傾向の発展が大いに期待される。
 同じ意味で、語の部人位「光源氏 帷の許へ」は、手馴れた飾りつけの手法で、その努力が大いに評価される。
 発想と知識の乏しさの一面として「語り部」の題に集中し、たとえ一点でも「遠野物語」を思わせる作品の無かったことが惜しまれる。

 

≪テーマ「戌」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

子だくさん 印と印袋、桐箱 高山飾物同好会  

<解説>

印12個を仔犬に、印袋を母犬に。箱は犬小屋

天位 南総里見八犬伝 銅鏡、珠 野澤 竜弥 冬頭町

<解説>

銅鏡の周りに珠を置き、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を表現

地位 犬ぞり 墨壺、つまみゴテ 星文 達守 大新町2

<解説>

墨壺をそり、つまみゴテを犬に見立て

人位 探知犬 印材、箱、矢立、短冊 長瀬 力造 石浦町3

<解説>

短冊を空港の手荷物コンベアに、印材の箱を手荷物に、矢立を探知犬に見立て

飾物同好会賞

西郷どん 分銅大・小 蓑田 健介 蓑田 健介

<解説>

分銅大・小を使い、上野公園の西郷隆盛の銅像を表現

佳作 犬橇 鉋、大戸の留釘 若田 義隆 大新町1

<解説>

鉋と大戸の留釘で犬橇を表現

佳作 ハチ公 茶入れ、茶箱 天木 淑子 西之一色町3

<解説>

茶入れを犬、茶箱を台座に見立て、銅像を表現

佳作 阿・吽 手鉤 宮部 龍彦 大新町1

<解説>

手鉤を神社の狛犬(阿吽)に見立て

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≪テーマ「語」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

源氏物語絵巻「柏木」の巻 湯桶、手桶、手拭い掛、手拭い 高山飾物同好会  

<解説>

 

天位 輪になって語ろう 分銅、一文銭 にんじん会 天満町1

<解説>

分銅を語り部と子供に、一文銭を座布団に見立て

地位 竹取物語~かぐや姫誕生~ 吸い物椀、猪口、箸置 八幡鳳凰台飾り物同人 大新町

<解説>

十草の吸い物椀を竹やぶに、箸置きをかぐや姫に見立て

人位 光源氏 帷の許へ 菓子器、茶入れ、袱紗 粟瀬 新一 一之宮町

<解説>

茶入れを光源氏に見立て、殿舎内の女御の許へ向かう様を表現

佳作

おばあちゃんは語りべ 竿秤、分銅 竹腰 義男 大新町1

<解説>

囲炉裏を囲んでおばあちゃんから昔話を聞いている子供を表現

佳作 蔵書は語る 百人一首、収納箱 豊明台組飾り物同好会 大新町1

<解説>

かるたを和綴じの蔵書、収納箱を本棚に見立て、多数の蔵書を表現

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≪ヤングチャレンジ部門≫

作品名 道具名 出品者 学校
入賞 犬の足跡 茶碗、ボール 田中 大夢 高山西高校

<解説>

茶碗とボールで犬の足跡を表現

入賞 犬橇 ボールペンのパーツ、シャーペンの芯ケース 東出 未英 高山西高校

<解説>

ボールペンのパーツを犬に、ケースを橇に見立て

入賞 逃走中 マスキングテープ 野村 朋加 斐太高校

<解説>

屋島の戦いで那須与一が酉の刻に行った扇打ちの場面を表現

入賞

肉球 消しゴム 清水 宝 斐太高校

<解説>

消しゴムを組み合わせ、戌の肉球を表現

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