平成28年 飾り物展

[目次] 展示概要 テーマ「申」 テーマ「人」 ヤングチャレンジ

展示概要

◆会場 高山市民文化会館 3階講堂
◆展示期間  平成28年1月15日(金)~17日(日)
◆お題 平成28年の干支「申」、歌会始のお題「人」
◆点数 一般72点(うち2点は飾物同好会の参考出展)、ヤングチャレンジ54点

<講評>

◆全体として
 今年は、全般に努力の跡が見られた。道具を吟味してあり、飾り付けも工夫されていた。全作品が粒ぞろいで、審査に苦労した。
◆ テーマ・干支「申」について
・天位 「狂言 靭猿」  狂言の定番「靭猿」を、品よく表現している。
・地位 「猿カニ合戦」  昔話のクライマックスシーンを、点数を抑えて表現した。
・人位 「猿回し」 同様の作が複数あったが、最も道具が良かった。
◆テーマ・歌会始お題「人」について
・天位 「一寸法師」 お椀を夏茶碗に置き換えたので、一寸法師が目立った。
・地位 「人の和」 琴柱の色違いが多人種を表していて面白い。
・人位 「人間ドック」 発想が斬新であり、それでいて道具が揃っていた。

≪テーマ「申」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

猿沢池 砧、砧台、布 高山飾物同好会  

<解説>

長い砧を興福寺三重塔、短い砧を金堂に見立て、猿沢池の風景を表現

天位 狂言 靭猿 驛鈴、折敷 星文 達守 大新町2

<解説>

折敷を能舞台と橋掛けに、驛鈴を猿使いと猿に見立て、狂言の「靭猿」を表現

地位 猿カニ合戦 墨、筆立て、墨バサミ 八幡鳳凰台組飾り物同人 大新町

<解説>

朱墨を猿、筆立てを臼、墨バサミをカニに見立て、猿蟹合戦の決着の場面を表現

人位 猿回し けん玉 宮部 龍彦 大新町1

<解説>

けん玉の柄を人に、球を猿に見立て、猿回しを表現

佳作

猿も木から落ちる 膳燭、火消し壺 長瀬 清栄 下一之町

<解説>

膳燭を木に、火消し壺を猿に見立て

佳作 孫悟空と觔斗雲 筆、紙、墨、硯 蓑田 祐三 天満町6

<解説>

紙と硯を雲、墨と筆を悟空に見立て、觔斗雲に乗る孫悟空を表現

佳作 三猿 お茶の道具 玉腰 健三 八幡町

<解説>

お茶の道具一式で三猿を表現

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≪テーマ「人」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

人力車 硯、色墨、筆 高山飾物同好会  

<解説>

硯と筆を車に、色墨を人に見立て、人力車を表現

天位 一寸法師 茶碗、茶筅、茶杓 荒川 正康 大新町3

<解説>

一寸法師がお椀の船に乗り京の都を目指す姿を表現

地位 人の和 琴柱 野澤 竜弥 冬頭町

<解説>

琴柱を並べて人の輪にし、人の和を表現

人位 人間ドック 筆立て、墨 小鳥 政人 大新町2

<解説>

筆立てをCTスキャン、墨をベッドと人間に見立て

飾物同好会賞

船頭 茶筅、茶杓、茶杓の箱 竹腰 英樹 岡本町2

<解説>

茶杓の箱を舟、茶筅を人、茶杓を櫂に見立て、舟を漕いでいる舟頭を表現

佳作 人類月に立つ 灯火器、燭台、豆ランプ 若田 義隆 大新町1

<解説>

灯火器と燭台を宇宙船、豆ランプを宇宙飛行士に見立て、月面着陸の様を表現

佳作 人情噺 棗、袱紗、茶扇子 橋本 大 八幡町

<解説>

棗を落語家に見立て、高座を表現

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≪ヤングチャレンジ部門≫

作品名 道具名 出品者 学校/町名
入賞 猿団子 お手玉 水尻 亮 西高校

<解説>

お手玉を寒さに縮こまる猿に見立て、冬の猿団子を表現

入賞 親のかたき…!!! ボールペン、消しゴム、筆箱、ハサミ 出井 実咲 斐太高校

<解説>

文房具を組み合わせて、猿カニ合戦

のカニを表現

入賞 バナナを見ざる お盆、茶托、茶匙、あじろ、箸、箸入れ 幅上 真穂 西高校

<解説>

爺ちゃんに借りた春慶の道具でバナナと猿を表現

入賞 申刻 皿、彫刻刀 脇坂 美加 斐太高校

<解説>

申の刻(午後4時)を表現

入賞 人のつながり 洗濯バサミ 熊﨑 貫太 西高校

<解説>

洗濯バサミを繋いで輪を作り、人の繋がりを表現

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