平成24年 飾り物展
[目次] 展示概要 テーマ「辰」 テーマ「岸」
展示概要
◆会場 高山市民文化会館 3階講堂
◆展示期間 平成24年1月13日(金)~15日(日)
◆お題 平成24年の干支「辰」、歌会始のお題「岸」
◆点数 73点(うち2点は飾物同好会の参考出展)
◆全体講評 全体的にレベルアップが見られ、大震災関連の話題もテーマに組み込んだ作品が見られた。 一方、女性の新しい参加者があって、飾り物の将来に期待が持てる。
≪テーマ「辰」≫
<解説>
大福帳を川にそろばんを竜門に矢立を鯉に見立てた
<講評>
古い立派な算盤と小さな矢立と大福帳を使い、登竜門の段階的なイメージの強調がよかった。道具の取り合わせもよかった。
火箸をからくりの樋に、茶入れを龍神と唐子に見立てた
茶道具の茶入れの仕覆のイメージが、実際の龍神台のカラクリ屋台のイメージとうまく合致した。
花つりの鎖をうまく龍に見立てたところがよかった。
独眼流政宗をイメージ
中国黄河の険所・竜門の急流を大福帳で、その竜門に挑む魚を小筆で、関門を突破して竜になる姿を大筆で見立て、中国の故事「登竜門」を表現
織物でブータンの民族衣装の色柄等をイメージし、国のシンボルマークである辰を紅白の帯締めを使ってシンプルに表現
≪テーマ「岸」≫
扇面盆を対岸に、茶筅を松の木に、ぶりぶり香合を舟に見立て、対岸へ向う
扇面の敷板を岸辺に見立て、香合を船に見立てたところが良かった。
岸に舟
手斧の柄の曲りが岬を表現し、船に見立てた鉋が生きていた。
扇面用紙を波、手帳を富士、色墨を松に見立て、三保の松原の景色を表現
扇面用紙を三保海岸に、手帖を富士山に、色墨を羽衣の松に見立てた道具のバランスがよかった。
琴柱をテトラポットに見立て護岸を表現
機の杼を舟に、管を船頭に、織布を岸辺に見立て、川岸の風景とした
糸巻を原発、おさを岸、機織り道具を波に見立て、福島原発を表現