平成21年 飾り物展
◆会場 高山市民文化会館 3階講堂
◆展示期間 平成21年1月16日(金)~18日(日)
◆お題 平成21年の干支「丑」、歌会始のお題「生」
◆全体講評
今回は71点の応募がありました。年々飾り物に対する関心が高まり、作品の見立ても向上しつつある事が伺われます。
※本年より、テーマ別に天位、地位、人位の各賞を贈る事となりました。
●天位 「闘牛」 長瀬 清栄(下一之町)
道具:抹茶入れ、袱紗、茶杓
見立て:抹茶入れをを牛に、袱紗をを闘牛士に、茶杓を剣に見立て闘牛を表現
◆道具の選択と見立てが良い、あまり造りすぎていない。
●地位 「マタドール」 荒木 隆(八幡町)
道具:槍鉋
見立て:鉋のケースが闘牛士(マタドール)、鉋が闘牛
◆道具の選択が良い。
●人位 「牛に引かれて善光寺参り」 安藤 政次(下岡本町)
道具:黒墨、墨差、鉤
見立て:墨壺を牛、墨差を布、鉤をお婆さん
◆道具の配置が良い。
●佳作 「夫婦丑」 柚原 博明(松本町)
道具:鉤吊りの一部分
見立て:鉤吊りの一部を牛に見立て2頭(2個)で夫婦
●佳作 「鶏口牛後」 八幡町飾物同好会(八幡町)
道具:秤の分銅
見立て:大小の分銅を牛と鶏に見立て、故事の「鶏口となるとも牛後となるなかれ」を表現
●佳作 「火牛の計」 八幡町神楽会(八幡町)
道具:秤の分銅
見立て:分銅の大を源氏に、小を平家に見立て、合戦を表現
●特別出品 「カルメン」 高山飾物同好会
道具:羊蹄硯、墨
●天位 「巣立ち」 鳳凰台組飾物同人(大新町)
道具:鉄灯明皿
見立て:灯明皿を鴨の親子に見立て、ひなの巣立ちを表現
◆道具の選択と配置が良い。
●地位 「育雛」 玉腰 健三(八幡町)
道具:春慶塗一式
◆親子の見立てが良い、ヒナを少なくするともっと良い。
●人位 「獅子の子落し」 小林 利郎(八幡町)
道具:墨壺、木材
見立て:墨壺を獅子に、木材を断崖に見立て、故事の断崖から落とされた子獅子は自力で這い上がり生きのびる。その生き様を表現
◆苦労作、アイディアが良い。
●高山飾物同好会賞 「誕生佛」 粟瀬 新一(一之宮町)
道具:鑢筒、鋸の目立鋏台
見立て:鑢筒をお釈迦様に、目立狭をお立台に誕生佛
●佳作 「芽生え」 打保 三千雄(上岡本町)
道具:帛紗、茶筅
見立て:帛紗を大地に茶筅を草花の芽に見立て、「芽生え」を表現
●佳作 「誕生佛」 小鳥 政人(大新町)
道具:華籠、散華、おみくじ入
●特別出品 「かぐや姫」 高山飾物同好会
道具:奉書巻紙、墨、竹取翁物語解冊子