平成19年 飾り物展

[目次] 展示概要 天位、地位、人位 特別賞 佳作 特別出品

展示概要

◆会場 高山市民文化会館 3階講堂

◆展示期間  平成19年1月19日(金)~21日(日)

◆お題 平成19年の干支「亥」、歌会始のお題「月」

◆全体講評
 今回は70点の応募があり、「月」という題が作品にどう反映されるか難しさもありましたが、うまく作品に 表現でき、使用する道具も考慮される等、全体的にレベルの向上が見られました。

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天位、地位、人位

●天位 「月に雁」 柏 繁(八幡町)

道具:お盆、おしぼり受け

見立て:お盆を月に、おしぼり受を雁に見立て、広重の名作「月に雁」を表現しました。「月に雁」は昭和24年記念切手に採用されました。

◆いかにも飾り物らしい生き生きとした飾り物です。惜しむらくは、もう少しスペースがあれば見ごたえのある作品に出来たと思います。

●地位 「月と宇宙ステーション」 垣内 實(岡本町)

道具:剣玉

見立て:玉は月、剣はステーション

◆おもちゃという道具を使ってあるのに、うまく飾り付けをしてありました。欠点は、道具の品格が飾り物としてもうひとつ欲しいところです。

●地位 「水面月」 山岸 和子(片野町)

道具:金杯・盆

見立て:湖水に映る月

◆単純明快にすっきりとした飾り付けでした。

 

●人位 「アポロ月面」 玉腰善十郎(八幡町)

道具:墨つぼ

見立て:墨つぼを飛行士に見立て、月面での探査活動を現わしました。

◆同じ機能を持った新旧の道具をうまく使ってありました。

 

●人位 「シシおどし」 都竹 滋(松之木町)

道具:屏風押、扁額受

見立て:額受に屏風押を乗せ「シシおどし」を表現。

◆着想の面白さがよかった。

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特別賞

●(社)高山市文化協会賞 「親子」 坂田 稔(千島町)

道具:錠

見立て:錠を猪に見立て親子を表現

 

●高山飾り物同好会賞 「月の砂漠をはるばると」 天木 淑子(西之一色町)

道具:琴柱、琴爪

見立て:琴柱(象牙)をらくだに、琴爪を王子、王女に見立て、砂漠を行く様子を表現する。

 

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佳作

●佳作 「猪」 古滝 雅之(八幡町)

道具:墨つぼ、カンナ

見立て:墨つぼを猪、カンナを瓜坊

●佳作 「猪突猛進」 久々野 國造(大新町)

道具:ハカリ、分銅

見立て:分銅を猪に見立て、突進を表現。

●佳作 「忠臣蔵 山崎街道の場」 粟瀬 新一(一之宮町)

道具:鉈鞘、砥石鞘

見立て:鉈鞘を定九郎に、砥石鞘を與市兵衛に見立てた。

●佳作 「月面着陸」 青木 茂(片野町)

道具:五徳、茶釜

見立て:初めて月に着陸した人工衛星を表現(アポロ11号 1969年7月)

●佳作 「猪牙」 たじり けいこ(下之切町)

道具:木製の香立て、お香

見立て:猪牙=細長く屋根のない川舟。木製の香立てで細長い川舟をイメージ、お香を櫂にみたてました。

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特別出品(高山飾物同好会)

●「清麻呂公を守った猪」

道具:箸置、お茶入れ

 

●「猪」

道具:花器

●「猪垣と瓜坊」

道具:春慶宗寛盆、おしぼり入れ、箸置

●「月面着陸」

道具:折敷、御神酒徳利

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